那珂市では、市民のこころの健康づくりや自殺予防に取り組むため、令和2年3月に「那珂市いのちを支える自殺対策計画」を策定し、自殺予防に関する施策を推進してきました。計画が令和6年3月をもって計画期間が終了となることから、「第2期那珂市いのちを支える自殺対策計画」を策定しました。
基本理念
誰も自殺に追い込まれることのない那珂市の実現
計画の目標
令和5(2023)年から令和10(2028)年の期間の平均自殺死亡率 11.0以下
※自殺死亡率とは、人口10万人当たりの自殺者数
目標達成のための施策
施策1 市民一人ひとりの気づきと見守りを促す
施策2 自殺対策に関わる人材の確保及び養成
施策3 心の健康を支援するための環境の整備及び保健医療福祉サービス等の支援の充実
施策4 各世代や対象(状況)に応じた自殺対策の推進
重点取組施策 子どもと女性への具体的な支援体制の整備
計画の期間
令和 6(2024)年度から令和11(2029)年度までの6年間
(音声読み上げ用テキスト1ページ)
第2期那珂市いのちを支える自殺対策計画(概要版) 計画の概要 (計画策定の趣旨) 全国の自殺者数は、依然として2万人を超える水準で推移しており、男性の自殺者数の割合が多くを占めるものの、感染症拡大の影響により様々な問題が表面化したことに伴い、女性は2年連続の増加、小中高生は過去最多となっていることから、更なる取組の推進が求められております。今回、平成30年度に策定した計画が令和5年度で期間満了となることから、計画の推進状況を点検・評価するとともに、国の自殺総合対策大綱を踏まえ、令和6年度を初年度とする6か年(令和6年度~令和11 年度)の計画を新たに策定します。(計画の位置づけ)本計画は、自殺対策基本法第13条第2項に規定する市の実情を勘案して定める計画です。また、「持続可能な開発目標(SDGs)」の視点を踏まえるとともに、「第2次那珂市総合計画 後期計画(令和5年度~令和9年度)」、「第4次那珂市地域福祉計画」を上位計画とする各種福祉関連計画及び「第2期那珂市健康増進計画」などと整合性を図った計画とします。(持続可能な開発目標) 3 すべてのひとに健康と福祉を 10 人や国の不平等をなくそう 16 平和と公正をすべてのひとに (計画の推進体制)市における総合的な対策を推進するため、国や県の動向を踏まえるとともに、那珂市いのちを支える自殺対策協議会、那珂市いのちを支える自殺対策推進本部及び作業部会において、毎年度、推進状況の点検・評価を実施します。
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施策の体系(基本理念)誰も自殺に追い込まれることのない那珂市の実現(基本方針) 1 実践と啓発を両輪として推進します 2 関連施策との連携を強化した総合的な取組を推進します 3 生きることの包括的な支援を推進します 4 対応の段階に応じてレベルごとに対策を効果的に連動します 5 関係者との役割の明確化と関係者による連携・協働を推進します (施策1)市民一人ひとりの気づきと見守りを促すア自殺予防に関する周知啓発 イ 自殺予防に関する研修会等の実施 ウ 相談窓口の周知 (施策2)自殺対策に関わる人材の確保及び養成 ゲートキーパーの養成等 (施策3)心の健康を支援するための環境の整備及び保健医療福祉サービス等の支援の充実 ア 値域における連携の強化 イ 医療・保健・福祉関係における連携体制の構築 (施策4) 各世代や対象(状況)に応じた自殺対策の推進 ア 気づく イ 支えあい・関わる ウ つながる (1)子ども・若者世代へのサポート (2)子育て世代へのサポート (3)就労世代へのサポート (4)高齢者(シニア)世代へのサポート (重点取組施策)子どもと女性への具体的な支援体制の整備 1 子どもへの支援体制の整備 2女性への支援体制の整備 (1) 女性の健康づくりに関する周知啓発 (2) 妊産婦への支援の充実 (3) 顕在化した課題を踏まえた女性支援 (自殺の現状と目標値) 自殺死亡率及び自殺者数の推移 本市の自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺者数)は平成21年の26.7に対して、平成23年に34.0、平成30年に29.0と大きく数値が上昇しました。令和元年以降については、自殺者数は10人以下が続いており、自殺死亡率についても令和4年が7.4と低い水準となっています。(計画の目標及び評価指標) 平成29年から令和4年の6年間の自殺死亡率の平均が16.7であったことから、本計画の目標値をこの値と比較して30%以上の減少を目指すこととし、令和11年までの自殺死亡率が11.0 以下で推移できるよう目標値を定めます。1 計画の目標
指標 自殺死亡率の減少 (平成23年から平成28年) 24.5 第1期 (平成29年から令和4年) 16.7 第2期(令和5年から令和10年)11.0以下 2 計画の評価指標(一部抜粋)評価指標 悩みやストレスを感じた時に相談等をした人の割合現状値81.1%令和11年度目標値 85%以上 ゲートキーパー養成講座受講延べ人数現状値 545人 令和11年度目標値 1,000人以上