那珂市国民健康保険第3期データヘルス計画
近年、特定健康診査の実施やレセプト等の電子化の進展、国保データベースシステム等の整備により、保険者が健康や医療に関する情報を活用して被保険者の健康課題の分析、保健事業の評価等を行うための基盤の整備が進んでいます。
厚生労働省においては、こうした背景を踏まえ、保険者は健康・医療情報を活用してPDCAサイクルに沿った効果的かつ効率的な保健事業の実施を図るための保健事業の実施計画(データヘルス計画)を策定した上で、保健事業の実施及び評価を行うものとしています。
本市においては、国民健康保険の保険者として平成28年3月に第1期計画、平成30年3月に第2期計画を策定し、保健事業を実施してきました。今後は、被保険者のさらなる健康の保持増進に努めるため、国保データベース等の保有データを活用しながら、被保険者をリスク別に分けてターゲットを絞った保健事業の展開や、ポピュレーションアプローチから重症化予防まで網羅的に保健事業を進めていくことが求められています。
那珂市国民健康保険第4期特定健康診査等実施計画
わが国は国民皆保険制度のもと、高い医療水準により世界最長の平均寿命を達成するに至っていますが、近年においては糖尿病、脂質異常症、高血圧症等の有病者等の生活習慣病が増加し、その対策が大きな課題となっています。
また、75歳頃を境に生活習慣病を中心とした入院受療率が上昇している状況を踏まえ、国の医療制度改革の一環として、平成20年度から医療保険者に特定健康診査・特定保健指導が義務化されました。これは、「内臓脂肪型肥満を共通の要因として、高血糖、脂質異常、高血圧を引き起こし、それぞれが重複した場合は、虚血性心疾患、脳血管疾患等の発症リスクが高く、内臓脂肪を減少することで発症リスクの低減が図られる」というメタボリックシンドロームの概念を導入したものです。
本市ではこれまでに第1期から第3期の計画を策定し、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した生活習慣病の発症及び重症化予防の取り組みを進めてきました。このたび、第3期計画期間満了に伴い、第3期における特定健康診査及び特定保健指導の実施結果等を踏まえ、計画の見直しを行い、新たに第4期計画を策定するものです。