
猫の飼い方
終生飼養
飼い主の最も基本的な責任である終生飼養(最期をみとるまで飼うこと)をしてください。
万が一、どうしても飼えなくなった場合は、責任を持って新たな飼い主を探しましょう。
猫に限らず動物を捨てることは犯罪になります。
屋内飼養
猫を屋内で飼うことにより、飼い猫が交通事故や迷子になるおそれがなくなるほか、他の猫とのけんかによる感染症の危険性を抑えることができ、安全で健康に暮らせることから、茨城県では「茨城県動物の愛護及び管理に関する条例」で飼い猫の屋内飼養を努力義務として規定しています。
屋外は、飼い猫にとって危険やトラブルがたくさんありますので、そうしたことを避けるために、猫は屋内で飼いましょう。
屋内飼養の場合の配慮事項
- 不妊去勢手術を行う。
- トイレのしつけを行う。
- 立体的に行動できるようにする。
- 適度に遊んであげる。
- 屋内の危険物を取り除く。
- 爪とぎ器を用意する。
所有者情報の明示
完全屋内飼いをしていたとしても、万が一の脱走や災害が起こった場合に備えて、所有者情報を明示しておきましょう。
所有者情報の明示方法
- 飼い主の住所や氏名、連絡先を記載した首輪、迷子札の装着
- マイクロチップの埋め込み手術の実施
飼い猫の失踪
飼い猫がいなくなってしまった場合は、速やかに関係機関にご連絡ください。
| 機関 | 住所 | 電話番号 |
|---|---|---|
| 市環境課 | 福田1819-5 |
029-298-1111 |
| 県動物指導センター | 笠間市日沢47 |
0296-72-1200 |
| 那珂警察署 | 杉384-2 | 029-352-0110 |
※保護された犬・猫の情報は、県動物指導センターHPでも公開しています。
不妊去勢手術の実施
猫は、とても繁殖力が強い動物です。望まない不幸な命を生み出さないために不妊去勢手術を行いましょう。
不妊去勢手術の主なメリット
オス
- 問題行動の減少(性格が穏やかになる。)
- 望まない繁殖の予防
- 精巣の病気の予防、交尾による感染症の予防
メス
- 問題行動の減少(発情期特有の鳴声が無くなる。)
- 望まない繁殖の予防
- 子宮蓄膿症など生殖器系の病気や乳腺腫瘍などの予防
※不妊去勢手術を行った場合にこのような効果のすべてが必ず現れるとは限りませんが、性成熟(生後6か月くらい)前に手術を行った場合の方が、特に効果が現れやすいとされています。
飼い主のいない猫への接し方
えさやりのみの行為をしない
飼い主のいない猫にむやみにえさを与えると、望まない繁殖が増えるだけではなく、糞尿や鳴き声などの迷惑行動も増えることになり、かえって飼い主のいない猫を取り巻く環境を悪くしてしまいます。
えさを与えている猫の行動に責任が持てないのであれば、むやみなえさやりはやめましょう。
猫の捕獲はしない
猫は、法律で愛護動物と定められており、一般的に飼い主のいない猫か飼い猫なのかの判別が難しく、捕獲することができる法的根拠がないため、自宅等に侵入した飼い主のいない猫に対しては、自ら対策を行っていただく必要があります。
なお、市や県動物指導センターでは、飼い主のいない猫の捕獲・駆除は行っておりません。
飼い主のいない猫の侵入防止策
- ごみを処理を適切に行い、荒らされないようにする。
- 猫は水を嫌うため、通り道やふんをする場所に水を撒く。
- 市販の猫専用忌避剤や猫よけグッズなどを利用する。
- 防護ネットなどで敷地内に入れないよう工夫をする。

不妊去勢手術費の補助
地域猫活動を複数人で行う場合、不妊去勢手術に対して助成制度があります。
〔地域猫:近隣住民の方の理解を得て、不妊去勢手術とトイレの設置、ふんの回収等を行い、地域で管理する猫のこと。〕
1 地域猫活動推進事業
茨城県では、地域猫活動を普及・定着させて飼い主のいない猫の適正管理を図り、快適な生活環境の保持増進に寄与することを目的として、不妊去勢手術費用の一部補助、その他支援を行っています。
2 さくらねこ不妊手術事業
公益財団法人どうぶつ基金が不妊手術・ワクチン・ノミ駆除薬の費用を全額負担する「さくらねこ無料不妊手術事業」に参加し、地域猫活動を行うボランティア団体等と連携してTNR事業を行います。
「さくらねこ無料不妊手術事業」とは、飼い主のいない猫に対し「さくらねこTNR(Trap/捕獲し、Neuter/不妊去勢手術を行い、Return/元の場所に戻す、その印として耳先をさくらの花びらのようにV字カットする)」を実施することで、繁殖を防止し、「地域の猫」「さくらねこ」として一代限りの命を全うさせ、飼い主のいない猫に関わる苦情や殺処分の減少に寄与する活動です。

申込方法
「活動計画書」「交付条件同意書」を添付した「さくらねこ無料不妊手術チケット交付申請書」を記入の上、不妊去勢手術を実施する月の2か月前の1日から20日までに、市環境課までご提出ください。
※手術チケットのご利用可能な期間は、申込いただいた月の翌々月1日から末日です。
不妊去勢手術後は、完了した日から7日以内、または手術チケットの有効期限の日から7日以内に、「さくらねこ無料不妊手術チケット実績報告書」を市環境課までご提出ください。