
■所在地:那珂市飯田1085
■所有・管理者:一乗院
■指定区分:県指定
■指定年月日:昭和47年12月18日
■種類:彫刻
■記号番号:彫第100号
ヒノキ材 寄木造り 像高160cm
力強い作風で、鎌倉時代中期、運慶の作と伝えられている。
首は耳の後ろではぎ差込み、玉眼入り、両肩ではいでいる。足は右足をあげ、左足を踏張り忿怒の相など少し誇張しすぎる面もあるが、地方作としてはよい作である。
伝えられることには、承安3年(1173年)、平清盛が諸国に官吏をつかわして、堂塔を修理させた。この堂の再興のためには、上総七兵衛景清が来て修理をし、その後上総国真崎から毘沙門天一体を修理し納めたといわれている。
中尊像内の納入文書「毘沙門堂建立之時雑事」によると、元禄13年(1700年)高田右近格翁大仏師らによって、再興されたことが記録されている。