市では、大規模自然災害等から市民の生命と財産を守り、地域への致命的な被害を回避し、速やかな復旧復興に資する施策を計画的に推進することを目的として、令和2年3月に「那珂市国土強靭化地域計画」を策定しました。
計画の位置づけ
本計画は、「強くしなやかな国民生活の実現を図るための防災・減災等に資する国土強靭化基本法」第13条に基づく国土強靭化地域計画です。
また、国の「国土強靭化基本計画」、県の「茨城県国土強靭化計画」と調和のとれた計画とするとともに、「第2次那珂市総合計画」における地域防災力の向上等の具体的な施策を計画的に推進する上での指針となる計画として位置づけています。
計画期間
国や茨城県における強靭化の状況、社会情勢の変化に応じた施策の推進が必要となることから、計画期間は「国土強靭化基本計画」及び「茨城県国土強靭化計画」を踏まえ、2020年度(令和2年度)から2024年度(令和6年度)までの5年間とします。
本計画の基本目標
いかなる大規模災害が発生しても、市民の生命、財産を守り、経済社会活動に致命的な被害を負わない「強さ」と、速やかに回復する「しなやかさ」を兼ね備えることで、生活の安全がしっかりと確保され、安心して暮らし続ける社会の形成を目指します。
また、本計画を進めるにあたっては、国が基本計画に位置付けた国土強靭化の推進における4つの基本目標を踏まえて、次の4つを基本目標に位置付け、「第2次那珂市総合計画」のまちづくりの理念である「人と地域が輝く 安心・安全な住みよいまち 那珂」の実現に向け、関連施策を推進します。
対象とする災害
本市に甚大な被害をもたらすと想定される自然災害全般(地震・津波・台風・竜巻・豪雨等の風水害)とします。
ただし、影響が少ないと想定される火山による降灰・大雪災害・林野火災の自然災害は、他市町村、周辺都県との連携の中で考慮します。
- 国土強靱化とは・・・
「国土強靱化」とは、人命の保護を最優先とし、国土や経済、暮らしが、災害や災害に伴う事故等により致命的な被害を負わない「強さ」と、災害が発生しても速やかに回復する「しなやかさ」を持つ社会の仕組みづくり、国づくり、地域づくりを指します。
- 国土強靱化地域計画とは・・・
国土強靱化地域計画では、大規模自然災害が起こった場合に致命的となる事態を想定し、その事態に対する地域、社会システム等の脆弱性(弱い部分)を検討したうえで、最悪の事態をもたらさないための事前の備えとしての取組の方向性・内容をまとめたものです。