
■所有・管理者:市教育委員会
■指定区分:市指定
■指定年月日:平成9年3月18日
■種類:考古資料
■大きさ:
鉢形土器=口径15.9cm 器高8.2cm 底径5.3cm
壺形土器=口径22.0cm 器高65.2cm 底径16.0cm
鉢形土器は、当調査での唯一の鉢形土器で完全な形で出土。体部は外傾して大きく開き、口唇部を丸くおさめ、付加条縄文を施している。器面にも縄で鳥の羽根の模様になるような羽状縄文が施されている。焼成も良く、このように羽状縄文を施されるものは皆無であることから、稀少価値が高く、貴重な資料である。
壺形土器は、当調査での最大の土器である。底部は無文の平底で、同部底部より内彎しながら立ち上がり、同部中位で最大径になる。口縁部は頚部より外反して立ち上がり口縁部付近でやや内彎する。櫛歯の工具で波状文、縄を交互に施した羽状縄文があり、焼成も良好で、一部欠損しているが、ほとんど完全な形をして出土した例は見つけることができない。