■所有・管理者:西福寺
■指定区分:市指定
■指定年月日:昭和60年3月20日
■種類:彫刻
■大きさ:臂張39.2cm 腹厚20.3cm 高さ119.5cm
■時代・時期:鎌倉時代
直立、通形の地蔵菩薩像で、表現は、張りのある頬のふくらみ、切れ長の眼、太い鼻梁、引き締まった唇をもつ表情、厚みと奥行きのある両肩や胸の肉など、量感豊かにどっしり造形され、技法もカヤ材であることに加え、頭躰部を通して前後二材から彫成、頸部も割り離さない古様の構造であり、内刳りも肉厚に残して堅固である。しかし、衣の壁が全体としてやや抑揚に乏しく概念的に大きくまとめられた扱いには形式かが見られて、製作年代は鎌倉時代末期頃と思われる。