
■所有・管理者:蒼龍寺
■指定区分:市指定
■指定年月日:平成9年5月19日
■種類:彫刻
ヒノキ材 寄木造り 漆箔 像高82.6cm
蒼龍寺の本尊仏。来迎印を結び衲衣を通肩にまとって、踏割蓮華座上に立つ阿弥陀如来像。像は桧材、寄木造、漆箔仕上げで、構造は前後に二材を寄せていると思われ、内矧りを行い、玉眼を嵌め、首柄で躰部も前後二材矧ぎ、内刳り両肩外側部をそれぞれ矧ぎ、両手は袖に差込み、足首も矧ぎつけるものと思われる。
肉髺が低く地髪の鉢が張り、髪際はゆるい波形に表わすなど、その表現は中世風の古様を留めているが、扁平な顔の造形や、形式化された衣文の処理など制作年代は江戸時代に入ってのものと考えられる。