

キエーロとは
土の中のバクテリアを利用し生ごみを消滅させる生ごみ処理器です。
微生物が生ごみを分解するため、特別な菌等を購入する必要はなく、ホームセンター等で材料を用意すれば誰でも作製することができます。
あまり臭いが発生せず、肉や魚等の生ごみや細かく刻んだ野菜、使用済み食用油等を処理することができます。
ごみの減量化や排出の手間・回数を減らすことに役立ち、処理費用の抑制につながりますので、ぜひご家庭で作製し活用しましょう。
ベランダでも使用できるプランター型キエーロの作り方をご紹介します。
用意するもの
No | 品物 | 数量 | 規格等 |
---|---|---|---|
1 | プランター | 1個 | 縦30cm×横45cm×高さ25cm |
2 | 木材 | 3本 | 縦4cm×横45cm×高さ2cm |
3 | 塩ビ波板 | 1枚 | 縦33cm×横45cm |
4 | 蝶番 | 2個 | 38mm |
5 | ポリ傘釘 | 8本 |
30mm程度 |
6 | 木ネジ | 8本 | 30mm程度 |
7 | 黒土(14L) | 2袋 | 畑の土も可 |
※合計2千円未満で揃えることができます
作り方
(1) ポリ傘釘を使い、木材2本を塩ビ波板の両端に固定する
(2) (1)で固定した木材のうち片方の1本と残りの木材1本を、木ネジを使い蝶番で固定する
(3) (2)で蝶番を付けた木材を、木ネジを使いプランターに固定する
(4) プランターに7~8分目まで黒土を入れる (完成)
使い方
- 土を15~20cm掘り、その中に生ごみを入れ、土とよくかき混ぜる
- 泥団子が作れる程度の水や油を入れる
- 乾いた土を5~6cm被せる
- 日当たりが良く風通しの良い場所に置く
- 入れた生ごみを2~3日に1回程度かき混ぜ、空気を入れる
- 次回入れるときは、場所を変え、これを繰り返す
※生ごみは細かくしておくと消えやすくなります

初日の様子

数日後の様子
実際の取組のご紹介
市民の方によるキエーロの使用事例をご紹介します。
お名前
- 市内在住のOさん
使用したキエーロ
生ごみ処理器丸棒キエーロ
(土の量は204リットル)
観察記録
初日(12月1日)
【土の表面の様子】
土は乾いていました。
【土の中の様子】
穴を掘って生ごみ(柿の皮・焼き魚の皮と骨・お茶の葉・コーヒーカス)を入れて土とよく混ぜた後、残った揚げ油を入れてさらに混ぜ、乾いた土をかぶせました。
7日後(12月7日)
【土の表面の様子】
蓋を開けたら、表面土は乾いていました。
【土の中の様子】
土の中は濡れていました。分解途中で生ごみが団子状に固まっていました。
【ごみの分解状況】
形がはっきり残っていたのは柿の皮。
【臭い】
蓋を開けたときは臭いはなし。土を掘っていたら不快ではないですが、生ごみと油の臭いがしました。
15日後(12月15日)
【土の表面の様子】
表面土は乾いていました。
【土の中の様子】
土はサラサラ、乾いていました。
【ごみの分解状況】
生ごみは分解されていて残りはありませんでした。
【臭い】
ありません。
取り組む際のポイント
- 家庭の台所から出る生ごみ(野菜クズ、お茶葉、コーヒー粉、植物性廃油ほか)を、水切りせずそのまま埋めます。
(穴を掘り→生ごみを入れ→生ごみと土をよく混ぜ→土をかぶせる) - 生ごみが土表面に出ていると、虫が湧く原因となりますので注意してください。
- 揚げ油、カレー汁、魚や肉を焼いた残油など台所の排水溝に流したくない油類も生ごみと一緒に埋められます。
- 大きな種、肉の骨、玉ねぎの茶色い皮、タケノコや栗の皮など、埋めても分解しないものもあります。
- 日当たりの良い場所への設置をお勧めします。
- 生ごみが多い場合は、一か所にまとめて埋めずに、数か所に分けて埋めます。
取り組んだ感想
- 生ごみ処理器を使うようになり、ごみ収集日まで生ごみを溜めておかなくて済むようになりました。
そして、生ごみが減ったことで可燃ごみ袋が軽くなり、ごみ集積所まで運ぶのも楽になりました。 - 庭土のないご家庭でも、ホームセンターで黒土を買えば使用することができます。
- 屋根があるので、カラス(動物)などに荒らされる心配もないです。
- 土に生ごみを埋めるので、虫もわかず、臭いもしません。
- 特別な菌を入れない、電気を使わない、黒土は交換なし、増えたり減ったりしないので何年でも使えます。