平成27年度より、地域包括支援センター青燈会、ゆたか園、ナザレ園及び介護長寿課では、介護保険認定者の医療及び介護データを作成しております。
このデータは、人口動態関連統計及び介護保険の実績・国保データベース等を活用し、市の介護保険の全体像を明らかにするとともに、介護認定を受ける理由となる疾患として関係の深い脳血管疾患、認知症、筋骨格疾患等に着目して市の状況をまとめております。
高齢化に関する実態 (R3.3月更新)
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データの内容
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高齢者人口と高齢化率
高齢者人口:17,010人 / 高齢化率31.2% 前期高齢者(65~74歳):8,481人 / 後期高齢者(75歳以上):8,529人 (令和2年4月1日時点)
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1-1
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死因別死亡数:推移
毎年、悪性新生物に伴う死亡が1位。全死亡数の25.0~31.8%が悪性新生物となっている。 2018年の死亡数の順位をみると、2位は112人の心疾患で、心疾患の中でも急性心筋梗塞が 38人(33.9%)と最も多い。3位は78人の脳血管疾患で、中でも脳梗塞が27人(34.6%)と なっている。 死亡数は1997年から増加傾向にあり、2018年は710人となっている。
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資料1
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1-2
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5年間の標準化死亡比:県内男女推移
2013年から2017年までの全死因をみると、男0.97、女0.99と全国1.0に比べて死亡率が 低いことを表している。しかし、内訳をみてみると、心疾患や脳血管疾患が全国に比べて高 い死亡率となっている。
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資料1-(1)(2)
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5年間の標準化死亡比:推移
5年間の標準化死亡比のなかでも、心疾患、脳血管疾患が全国に比べて高くなっている。 5年間(2013~2017年)の標準化死亡比によると、男性の急性心筋梗塞が全国の2.35倍で 県内2位、女性は1.82倍の県内12位で、全国と比較すると特に標準化死亡比が高くなっている。
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資料1-推移
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1-3
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65歳未満死亡率の年次推移
1998年の全国死亡率は、男性27.7%女性15.9%だったのに対して、2018年は男性12.2% 女性6.6%と、若くして亡くなる方は減少している。
47都道府県の死亡率順位の中に市の死亡率を当てはめて推移をみると、男性は2016年から 2018年にかけて、死亡率が12.1%から15.1%と増加しており、それに伴い死亡率順位も高く なっている。
女性については、男性に比べ死亡率自体が低く、2017年は6.6%、2018年は6.5%であり、 全国死亡率と比較しても、市の死亡率は低くなっている。
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資料2
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1-4
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年間1人当たり国保・後期医療費と介護給付費推移
(1)国保医療費年間一人当たり医療費 経年推移より、市国保の一人当たり医療費(以下、市国保医療費)は全国に比べ 低いが、県に比べると高くなっている。 H25年度の市国保医療費は、287,297円であったのに対し、H30年度は337,813円 と50,516円の増となっている。しかし、最も高かったH29年度と比べると4,050円の 減となっている。
(2)後期高齢者医療費:年間一人当たりの医療費 経年推移より、市の年間一人当たり後期高齢者医療費(以下、市後期高齢者医療費)は、 全国に比べ低い状況。 ただし、H25年度の市後期高齢者医療費が796,924円であったのに対し、H30年度は 855,398円と58,474円の増となっており、県と比較すると市後期高齢者医療費は高い。
(3)介護保険給付費:1号認定者年間一人当たり予防給付・介護給付費 H30年度の一人当たりの介護給付費は、218,952円と、最も高かったH26年度と 比べると14,392円の減となっている。
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資料3
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介護保険に関する実態
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データの内容
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1-5
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1号認定者(65歳以上)の実態(有病状況):経年表
(1)認定者全体 令和2年の1号認定者2,603人の有病状況をみると、脳血管疾患を有する者が44.7%、 虚血性心疾患を有する者が35.0%と、昨年よりも減少している。腎不全のある者は 12.6%で0.9ポイントの増加となっている。脳血管疾患を有する者を年齢別に年次推移 でみてみると、85歳以上は増加傾向にある。腎不全を有する者を年齢別に年次推移で みてみると、75歳未満の割合は減少傾向にあるが、75歳以上の割合は増加傾向にある。 認知症を有する者は、毎年増加しており、特に85歳以上の年齢層で増加している。
(2)1号認定者:男・女 令和2年の1号認定者数の男女差を比べると、女性の認定者は男性の約2.2倍となって いる。 男性は、1号認定者のうち約半数が脳血管疾患を有している。 腎不全を有している者は、平成29年から年々増加しており、85歳以上の女性の腎不全 は、男性の約1.9倍となっている。 認知症を有する者は、男性、女性ともに85歳以上の者が多く、その割合は40%以上 となっている。
(3)1号認定者のうち、脳出血及び脳梗塞を有する者 脳出血と脳梗塞を併発している者は、平成30年の72人をピークに減少し、令和2年は 59人となっている。
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資料4
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1-6
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1号認定者介護度別:経年表
令和2年の認定者を疾患別にみてみると、介護認定を受けている89.7%の者に筋骨格疾患 がある。続いて44.7%の者に脳血管疾患、39.1%の者に認知症がある。認知症の割合は 年々増加傾向にあるが、脳血管疾患の割合は減少傾向にある。
脳血管疾患については、要介護5の者が平成28年は14.0%、令和2年は10.7%と3.3ポイント 減少している。
認知症を有する者は、年齢とともに割合が増加しており、75歳未満では10%以下なのに 対して、85歳以上では60%以上の者が認知症を有している。
筋骨格疾患を有する者も、年々増加傾向にあり、どの年代でも増加している。
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資料5
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1-7
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2号認定者(40~64歳)の実態:経年
KDB(国保データベース)より抽出したデータをもとに、2号認定者の実態について分析。 2号認定者数は、40~64歳人口(以下、人口)の減少に伴い、年々減少傾向にあったが、 令和2年は、人口が減少しているにもかかわらず、2号認定者数64人と、昨年より7人増加 した。 毎年、脳血管疾患に伴う2号認定者数が最も多い状況であり、脳血管疾患を伴う2号認定 者数は平成30年以降横ばいである。 また、脳血管疾患が原因だった2号認定者のうち、初回認定時の国民健康保険加入者は12人 (31.6%)、社会保険加入者は21人(55.3%)であった。しかし、R2年3月末時点では、 社会保険から国民健康保険に移行した者が6人であり、発症後に社会保険から国民健康保険 へ移行していることがわかる。 初老期における認知症については、平成30年に減少したが、それ以降は増加している。 糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症については、概ね横ばいで推移して いたが、令和2年は増加がみられた。
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資料6
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那珂市内地区ごとの実態
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データの内容 |
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1号認定者の実態(地区別):推移
(1)地区別認定者:全体の推移 令和2年に1号認定者の認定率が高い地区は、戸多地区と木崎地区で18.6%、 低い地区は、菅谷地区11.7%、瓜連地区12.7%となっている。
(2)地区別認定者:脳血管疾患を有する者 那珂市65歳以上の高齢者のうち、脳血管疾患を有する者の割合は、平成28年1,042人 (6.6%)に対し、令和2年1,106人(6.5%)となっている。脳血管疾患を有する者は年々 増加傾向にあり、その割合は横ばい状態である。 令和2年は、前期高齢者の脳血管疾患を有する者の割合が1.2%に対し、後期高齢者 は、11.8%になっている。 地区別に脳血管疾患を有する者の割合をみてみると、前期高齢者では、戸多地区が 2.0%と最も高く、瓜連地区が0.7%と最も低くなっている。また、後期高齢者では、 木崎地区が18.2%と最も高く、瓜連地区が10.2%と最も低くなっている。
(3)地区別認定者:認知症を有する者 那珂市65歳以上の高齢者のうち、認知症を有する者の割合は、平成28年730人 (4.6%)に対し、令和2年934人(5.5%)になっている。認知症を有する者は年々増加 しており、その割合も増加傾向になっている。 令和2年は、前期高齢者の認知症を有する者の割合が0.4%に対し、後期高齢者は 10.5%となっている。 地区別に認知症を有する者の割合をみてみると、後期高齢者では、芳野地区が 他地区よりも高くなっている。
(4)地区別認定者:筋骨格疾患を有する者 那珂市65歳以上の高齢者のうち、筋骨格疾患を有する者の割合は、平成28年1,912人 (12.1%)に対し、令和2年2,228人(13.1%)となっている。筋骨格疾患を有する者は 年々増加しており、その割合は増加傾向にある。 那珂市全体の筋骨格疾患を有する者の割合をみてみると、前期高齢者では2.2%で あり、後期高齢者では23.9%となっている。地区別にその割合をみてみると、前期 高齢者と後期高齢者を比べた場合に、各地区18.4~30.5ポイント増加している。
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資料7
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2-2 |
1号認定者の実態(地区別):比較(R2)
資料7より、地区ごとに比較したものを、表・グラフにより見える化した。 令和2年、前期高齢者及び後期高齢者に分け、重症率・脳血管疾患・認知症・筋骨格疾患 ごとに整理した。
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資料7- (1)~(4)
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2-3 |
1号認定者の実態(地区別):各年齢層の割合
資料7より、地区ごとに5年間の推移を、表・グラフにより見える化した。 那珂市全体としては、1号認定者が年々増加している。 神崎地区は、1号認定者が増加傾向にある。各年齢層の割合でみてみると、75~84歳の 割合は減少傾向にあり、85歳以上は増加傾向にある。 額田地区は、平成28年から平成29年の75~84歳の年齢層で、那珂市全体の増加以上である 16人と急増しており、年齢層割合も増加している。その後同年齢層割合は徐々に減少している。 菅谷地区及び五台地区は1号認定者が年々増加している。特に75~84歳及び85歳以上の 年齢層で増加傾向にある。各年齢層の割合でみてみると、65~74歳の割合が他地区と比べて 高い傾向にある。 戸多地区は、85歳以上の年齢層割合が他地区と比べて最も高い。 芳野地区は、85歳以上の年齢層割合が他地区と比べ唯一減少傾向にある。 木崎地区は、85歳以上の年齢層割合が平成31年以降70%を超えており、戸多地区同様に 高い。また、65~74歳の年齢層割合が平成30年以降他地区より最も低い。 瓜連地区は、各年齢層の割合でみてみると、65~74歳の割合は年々減少し、85歳以上は 年々増加している。
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資料7-追加
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