古代 ancient times |
◆那珂市内より出土した太古・縄文から平安時代にいたる土器・石器および石製品を年代順に展示しています。遺跡・古墳は那珂川や久慈川沿いの台地に多く、額田から発見されたクジラの化石(複製)や森戸遺跡より出土した石鏃・勾玉なども展示しています。 | |
◆那珂市白河内古墳の内部壁画に、水鳥の壁画が描かれており、あの世へのいのりを、空を飛べる水鳥にたくしたのではないかといわれています。一方、昭和51年(1976)9月には額田伊達1号墳より、凝灰岩をくりぬいてつくられた舟形石棺が出土しました。いずれも、古墳時代後半頃のものです。このような「市の古代」については、映像「水鳥が語る古代のロマン」にてわかりやすく説明しています。 |
中世 middle times |
◆額田氏の始祖は佐竹4代義重第2子の義直で、建長元年(1249)額田に居住し、城もその後まもなく築かれたとされています。当時の額田城は、溜池・水田・谷地に囲まれた舌状の台地に造られ、南北約800メートル、東西約1140メートルとかなりの規模を持ち、本丸・二の丸・三の丸の複郭型城郭でした。このほか市内には、瓜連城跡や南酒出城など6城跡があります。 |
◆那珂市門部リュウガイ遺跡より出土した密教法具です。平安時代初期、天台・真言の密教が開花しており、これらは密教修法上不可欠なものでした。金剛盤、火舎、六器、飲食器、花瓶の一面器と二器(塗香器)など揃って出土しました。その他2個の鰐口も出土し、それぞれ応永18年(1411)、応永20年(1413)の銘があります。 |
◆佐竹義重・義宣時代には、豊臣秀吉や石田三成と親交があり、特に義宣は茶の湯を大いに好み、千利休や古田織部に師事していました。また、秀吉から茶壺や掛軸を贈られ、連歌が能楽も楽しんでいました。静神社や常福寺など武士が信仰した社寺や大般若経なども紹介しています。 |
近世 modern times |
祭りと信仰 【大助祭】 菅谷鹿島神社の「大助祭」は、当地に遷宮(安政4年・1857年)以来の歴史をもち、別名「菅谷の提灯祭」として、県北地方では有名なお祭りの一つです。 8月15日夕方、鹿島神社の境内に、菅谷9町内より提灯をかざった山車が集まり、悪病退散・悪魔除け、あわせて家内安全と五穀豊穣を祈願する祭りです。 現在は、3年に1度行われています。 |
舟運・街道 このコーナーでは ●河岸問屋のしくみ ●積み荷と舟 ●棚倉街道と南郷街道 ●庶民の旅 ●溜め池と用水路 ●永田父子と用水路建設 ●検地と新田開発 ●那珂市の農作物 などをパネルと古文書で紹介しています。 |
農家とくらし 一ノ関親水公園に移築された曲がり屋をモデルに、25分の1の大きさに作られています。精巧な造りで、物置、馬小屋、さらに囲炉裏も切ってあり、南部鉄瓶が下がっています。また、これと同じ大きさの長屋門もあります。年中行事をパネルで紹介しています。 |