本市公共下水道事業および農業集落排水事業において、経営基盤強化と財政マネジメントの向上のため、現状と将来の見通しを踏まえ、令和5年度から令和14年度までの10年間を計画とする経営戦略を策定しましたので、公表いたします。なお、策定背景および要旨は以下のとおりです。
策定の趣旨
下水道は、公共用水域の水質保全、生活環境の改善など市民の皆様の暮らしを支える社会資本として重要な役割を担っています。
当市が経営する下水道事業は、「公共下水道事業」と「農業集落排水事業」です。公共下水道事業は平成元年度に、農業集落排水事業は平成6年度に供用を開始しています。
下水道事業が、現在及び将来の市民の皆様の健康で文化的な生活の確保に寄与するためには、これまでの投資によって建設してきた資産である下水道施設を適切に維持管理し、将来にわたって持続的・安定的に経営する必要があります。
国からは平成26年8月29日付けの総務省通知「公営企業の経営に当たっての留意事項について」等により、下水道事業を取り巻く経営環境の変化に対応するため、下水道事業及び地域の現状と課題、これらの将来見通し等を踏まえた経営戦略を策定し、経営基盤の強化と財政マネジメントの向上に取り組むことが求められています。
そのため当市では平成28年度に公共下水道及び農業集落排水事業でそれぞれ、経営戦略の策定を行いました。
また、平成27年1月に、総務省から「公営企業会計の適用の推進に当たっての留意事項について(総財公第19号 平成27年1月27日)」が通知され、下水道事業について地方公営企業法を適用することが要請されました。当市では、国の要請も踏まえ、将来にわたり安定的に下水道事業(公共下水道、農業集落排水)を継続するために、令和2年4月より、地方公営企業法を適用し、公営企業会計へ移行しました。
公営企業会計に移行したことを契機に、改めて経営環境の変化に対応し、持続可能な下水道事業を実施していくために、今後の経営指針等を示す中長期的な計画として「那珂市公共下水道事業経営戦略」及び「那珂市農業集落排水事業経営戦略」を策定しました。
概要
○対象事業
公共下水道事業
農業集落排水事業
○計画期間
令和5年度から令和14年度(10年間)
○策定項目
第1章 はじめに(趣旨、位置づけ、期間)
第2章 下水道事業の概要
第3章 下水道事業の経営状況
第4章 経営戦略における基本方針及び目標
・「環境負荷の低減」「安定した経営基盤の確立」「安心・安全な生活の実現」「情報公開」の4つを
基本方針として経営に臨む旨を示しています。
第5章 経営の基本方針に基づく取組
・前章で挙げた方針及び目標を達成するための施策を示しています。
第6章 投資・財政計画
・今後10年間の投資、収入、維持管理に要する経費等の見通しを示しています。
第7章 経営戦略の遂行管理
・毎年度、取組や収支の状況等の進捗管理をしていきます。