水質検査の内容
水質基準に適合し、安全で良質な水道水であることを確認するために水質検査の実施内容を毎年定めた水質検査計画を策定しています。
検査のスケジュールについては、水質検査計画に基づき行っています。
原水、浄水について
1 概要
浄水場における適正な浄水処理を確認するため配水系統ごとに原水及び浄水の水質検査を行います。
2 採水地点
原則として浄水場の入口(原水)、末端給水栓(浄水)等とします。
3 検査項目及び検査回数(表1~6を参照してください。)
水質検査の方法
水質検査は、水道法第20条第3項の規定による近隣の検査機関に委託して行います。 検査方法は、国が定めた水道水の検査方法(「水質基準に関する省令の規定に基づき厚生労働大臣が定める方法」)によって行います。また、その他の項目については、上水試験方法(日本水道協会)等に準拠して行います。
検査結果について
毎月の水質検査結果については、ダウンロードファイルを参照してください。
残留塩素の低下やphの増減を確認した際には水道管内部の水を入れ替える作業をしています。
カビ臭の項目が高い場合には、粉末活性炭による処理を行っています。
PFOS及びPFOAの水質検査結果についても、ダウンロードファイルを参照してください。
令和7年8月の水質基準を超過した項目について
令和7年8月に行った水質検査において、木崎浄水場系末端でトリクロロ酢酸が基準値を超えて検出されました。
- 超過した検査項目及び基準値
トリクロロ酢酸【基準値0.03ミリグラム/リットル】
トリクロロ酢酸の基準値は、生涯にわたる連続摂取による健康影響を考慮して安全性が十分に配慮され設定されています。
基準値を超えたことにより即座に健康に影響を与えるものではありません。
超過項目があった水質検査結果 - 原因
トリクロロ酢酸は水中に含まれる有機物と消毒剤の塩素が反応して生成される物質です。
発生は水温の上昇、原水の有機物の増加、末端給水栓までの到達時間が長いことなどの条件が重なったことによるものです。 - 対応
原水の有機物を吸着する粉末活性炭の注入量を増やすとともに水道法で定められている残留塩素濃度を確保できる範囲内で塩素の注入量を調節しました。加えて、管路末端でのドレン作業を行うことで水道水の滞留時間を減らす対策をしました。
その後、木崎浄水場配水ポンプ室と今回検出された木崎浄水場系末端においてトリクロロ酢酸の検査を行い、どちらも基準値以下であることを確認しました。
対策後の水質検査結果
お客様と水質検査
安全で、良質な水道水を皆様に提供するために、水道課では、水質検査計画と検査結果を公表し、より安全で安心できる水道を目指します。