
■所在地:那珂市静9
■指定年月日:昭和29年3月20日
■所有・管理者:静神社
■種類:考古
■指定区分:国指定
■大きさ:縦4.91cm・横4.94cm
高さ6.21cm
(附印笥 縦6.8cm・横6.7cm
高さ6.21cm 黒漆塗り)
■時代・時期:奈良時代
この印は、寛文7年(1667年)に、徳川光圀によって神宮寺が分離された際、改築造営に伴う土木工事によって、境内のヒノキ(周囲2丈4尺)の大木の根元より発見されたもの。印笥はこの印を納めるためのもので、銅印発見を喜んだ光圀がこれを蜀紅の錦の袋に入れ黒漆塗りの箱に発見の事情を、金文字で書き、社宝として寄進した。
印文は、楷書で「静神宮印」の4文字を、2字ずつ2行に配し、4周に輪郭を施している。印面は平滑でなく整斉を欠くが、印文には風趣があり、奈良時代神社印中の秀作の一つである。
印面は方形、鈕は鶏頭状の莟鈕に造り、鈕穴を付ける。