■所在地:那珂市瓜連1221
■指定年月日:大正5年3月24日
■所有・管理者:常福寺
■種類:絵画
■指定区分:国指定
■大きさ:縦141.1cm・横72.4cm
■時代・時期:鎌倉時代後期
上人は曲彔上にやや前かがみに座し、斜め左下方を凝視し、両手に念珠を取り、足下に沓を脱ぐ。身には白の下衣に厚手の黒衣を着け、袈裟を帯び、黒衣には蓮華唐草文、袈裟には梅花文を点ずる。頭部はいわゆるへん平な法然頭をし、柔和なまなざし、大きい鼻翼、厚い唇に上人の特徴ある風ぼうを伝えている。顔つきそのほかの描線は、謹直でやや形式化の趣が認められるが、伝統的な絵仏師の手によると思われる。