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学習(令和2年)

 令和2年6月2日には、那珂市戸にある「茨城県植物園」と「県民の森」を訪問し、万葉集の歌と植物について学びました。
   植物園の案内板
 万葉集に取り上げられた植物の数は約150種類にのぼる。このうち、約100種類が植物園内でみられます。
 田村輝穂氏(茨城県農林水産部長)、川嶋秀之氏(茨城大学教育学部助教授)、安見珠子氏(笠間市立佐城小学校教頭)(注:役職は平成17年当時)により平成17年3月に「万葉植物紀行」が監修・整備されました。
 

 6月2日は好天に恵まれ、植物園のバラ園は色とりどりのバラの花が見ごろでした。

バラ(アンダルシアン)

バラ(サプライズ)

 植物園内の常緑広葉樹園・シャクナゲ園・ツバキ園・水生植物園・カエデ園・野草園をめぐり万葉植物を探索しました。その結果、50枚の説明板を見つけました。
 マテバジイとコウゾの説明板を以下に示します。植物名、万葉名、万葉歌、作者、歌意、植物についての説明文が写真とともに記されています。

マテバシイ(万葉名:しひ)
「家にあれば筍に盛る飯を草枕
旅にしあれば椎の葉に盛る」

コウゾ(万葉名:たへ)
「春すぎて夏来たるらし白たへの
衣ほしたり天の香具山」

 さわらびの会の有馬潔子さんが、50枚の説明板を写真から読みとり、まとめてくださいました。その内容は以下のファイル(「茨城県植物園立て看板の文」)をご覧ください。

「茨城県植物園立て看板の文」へのリンク

 植物園内の案内板探しが一段落。お昼は弁当を沈床園のベンチで食べました。

 食事中は、おしゃべりは控えめに、食べ終わってからマスクをつけてからおしゃべりを・・・。
 目にみえないコロナウィルスへの対策です。

 昼食後、「県民の森」の中の「万葉の森」に向かいました。「万葉の森」は、森のカルチャーセンターと植物園の間の谷間に広がっています。普段は通らない場所にあり、せっかく整備してあるのに少しもったいない感じがしました。
 万葉の森には全部で17枚の案内板がありました。万葉の森の案内板には、植物名、万葉名と作者名が記されており、歌意と植物の説明はありませんでした。
その内容は以下のファイル(「県民の森 案内板」)をご覧ください。

「県民の森 案内板」へのリンク


 最後に「万葉の森」で佐佐木信綱作詞の「夏は来ぬ」を合唱し、写真をとりました。
 コロナウィルスで閉じこもりがちな毎日の中でしばし遠き万葉の世界に身を置き、花や草をこよなく愛した多くの作者の心を静かに思いました。
 コロナウィルスも自然。万葉植物も自然。万葉植物に象徴される自然のやさしさに、つつまれた一日でした。