感染症対策の基本
冬は低温・低湿度を好むウイルスにとって最適な環境となります。また、寒くなり体温が下がると、代謝機能や免疫力も低下します。体内の水分量が減り、鼻やのどの粘膜が乾燥するため、ウイルス感染が起こりやすくなるため、感染症対策の基本をご確認ください。
- 体調不良や既に症状があるときは無理せずに自宅で療養あるいは受診しましょう。
- 状況に応じてマスクを着用し、咳エチケットを心掛けましょう。
- 密集・密接・密閉(三密)を回避しましょう。
人が集まる場所をなるべく避け、密集している場所では換気やマスクの着用を心掛けましょう。 - 帰宅時や食事の前などのこまめな手洗いを日常の生活習慣にしましょう。
新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスにはアルコールの手指消毒も効果的ですが、ノロウイルスにはあまり効果が見られないといわれています。 - 十分な睡眠や適度な運動、バランスのとれた食事などに心掛け、免疫力を高めておきましょう。
呼吸器感染症
インフルエンザ(季節性)
インフルエンザは、インフルエンザウイルス(※)に感染することによっておこる病気です。
※インフルエンザウイルスは抗原性の違いにより、A型、B型、C型、D型 に大きく分類されます。
- 潜伏期間
1日から3日間 - 症状
・発熱時:悪寒、頭痛、高熱(38度以上)、咳、鼻汁
・全身症状:倦怠感、頭痛、腰痛、筋肉痛、関節痛など
・呼吸器症状:咽頭痛、鼻汁、鼻づまり、咳
・消化器症状:嘔吐、下痢、腹痛
※重症化すると、肺炎や気管支炎、急性脳症を併発することがあります。 - 治療法
抗ウイルス薬を発症48時間以内に服用すれば症状を軽くし、罹患期間の短縮が期待できます。 - 予防法
・流行期は人混みを避けましょう。
・うがい、手洗い(流水と石けんで十分に行う)をしましょう。
・咳エチケットを徹底しましょう。
・予防接種を受けましょう。
※市では、特に重症化しやすい高齢者と小児を対象に予防接種の費用を一部助成しています。詳細は「令和6年度 インフルエンザ予防接種(高齢者・小児)の費用助成」をご確認ください。 - 参考情報
インフルエンザ総合ページ(厚生労働省ホームページ)
マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ肺炎は、「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染することによっておこる呼吸器感染症です。
- 潜伏期間
2週間から3週間 - 症状
・初発症状:発熱、全身倦怠感、頭痛、咳など
※咳は3日から5日遅く始まり、解熱後も長く続くこともあります(3週間から4週間) - 治療法
抗菌薬で治療します。 - 予防法
・うがい、手洗い(流水と石けんで十分に行う)をしましょう。
・咳エチケットを徹底しましょう。
・タオルの共用は避けましょう。 - 参考情報
マイコプラズマ肺炎(厚生労働省ホームページへ)
消化器感染症
感染性胃腸炎(特に、ノロウイルス感染症)
各種のウイルスや細菌に感染し、発熱、下痢(水様性、血便など)、腹痛、悪心、嘔吐などの胃腸炎の症状をおこす病気です。
感染性胃腸炎のうち、汚染された水、食品から感染した場合は一般的に「食中毒」と呼ばれます。(食中毒についての詳細は、食中毒の原因と対応をご確認ください。)
ノロウイルス感染症
ノロウイルスによる感染症は冬場に本格的な流行を迎えます。
- 潜伏期間
1日から2日間 - 症状
嘔気、嘔吐、下痢
※腹痛、頭痛、発熱、悪寒、筋肉痛、咽頭痛、倦怠感などを伴うこともあります。 - 治療法
対症療法(整腸剤や痛み止めなど) - 予防法
・手洗い(流水と石けんで十分に行う)をしましょう。
・感染者の汚染物の処理には、注意しましょう。
※ウイルスは、症状が消失した後も3日から7日間ほど便中に排出されるため、2次感染に注意が必要です。
※次亜塩素酸ナトリウムなどでの消毒が有効です。 - 参考情報
ノロウイルスに関するQ&A(厚生労働省のホームページへ)