暮らしのそばに“いぃ那珂キャスト”
Vol.2
地域の人々の暮らしを
気にかけ、見守る
職人の輪。
- 地域貢献
- 住まいの悩みに応える職人チーム
住まいの瓜連
どの街にも地域柄というものがあるが、ここ那珂市でいえば面倒見のいい人が実に多く、あたたかい人々の見守りやつながりがあることが特徴と言えるだろう。「住まいの瓜連」はまさにその好例。建具などの木工や畳、電気、水道、塗装、板金など、瓜連地区の職人さんたちが集まり、チームとなって住まいでのお困りの声に応えている。窓口を務める楠見材木店の澤畑佳宏さん(右)と、メンバーの君嶋畳店の君嶋祥光さん(左)に話を伺った。
「住まいの瓜連」はどのようにして始まったのでしょう?
澤畑「もともとここ瓜連には昔から職人が多く、それぞれの家業で3代目・4代目が多いんですね。みんな仲間みたいなもんで。あれは2016年頃でしたか、何か職人みんなでできることはないかと話し合って」
君嶋「忘年会でしたね。その勢いで、2017年に結成しました」
仲間が集まれば家一軒が建てられるという、その道のプロの集まり。皆さんはそれぞれの仕事をしながらも、地域で誰かから依頼があれば澤畑さんが窓口となり御用をお聞きし、担当分野の仲間に連絡、解決にあたるという仕組みだ。最近多いのは家が築30年、40年で当時の建築業者がいなくなってしまい、どこに修繕を頼んでいいかわからないというケース。高齢の方
であれば探すこともなかなかできず、困っている人が多いという。そんな人たちのために「住まいの瓜連」は家に関する便利屋になることを目指した。
澤畑「最近でいえば床の張替え、庭木の伐採、駐車場づくり、外壁塗装とか。もう、なんでもお応えしますよ。襖一枚から、蛇口のパッキンの交換でも。どんな小さなことでもいいので、お役に立てればいいと思っています」
君嶋「迅速できめ細かい対応ができるのも、このコンパクトな瓜連地区だから。今の職人の数で対応できるエリアちょうどいい広さだと思うんです。瓜連だけなら端から端まで5分もあれば行けますから」
そんな理由で、人員や営業エリアを広めることは皆さん考えていないのだとか。スタートから1 年半ほどが過ぎたが、今ではどんなことでも駆けつけてくれることが口コミで徐々に地域で広がっているという。
澤畑「私たちの活動を定期的に折込チラシでピーアールしているんですが、先日ある老夫婦のお宅に上がったら、冷蔵庫にそのチラシが貼ってあったんです。あ、頼られているんだなと実感しました。この人たちのために力を尽くさないと。そう思いました」
君嶋「地元の人に頼んでよかった、と言われるのが嬉しいですね。地域の皆さんに安心感を与えられるよう、これからも頑張りたいですね」
「住まいの瓜連」は現在14社がメンバーとなっているが、その一人ひとりの心にあるのは、地域貢献の思いだ。その思いの結びつきに、地域の人々から信頼が寄せられている。
住まいの瓜連
〒319-2102 茨城県那珂市瓜連579-1 (有)楠見材木店内
TEL 029-296-0036
<参加企業>
秋山木工所 / 大津建築 /君嶋畳店 / (有)楠見材木店 / 小圷工業(株)
(有)小林土建 / サッシセンター多賀糸 / 三榮工事 / 新栄電設/
(有)寺門建材 / 寺門建築 / Nido architects / (有)萩野谷産業 / 龍崎塗装