いぃ那珂暮らしの人々 vol.06 鈴木 裕子さん

いぃ那珂暮らしの人々 vol.06

まわりの方が子育ての味方に

まわりの方が子育ての味方に。

私たちは日立市で暮らしていましたが、那珂市にある父の実家の土地を受け継ぐことになり、18年前に移住してきました。
 こちらの方は本当に皆さん親切なんですよ。移り住んで間もない頃は、地域のこともよくわからなかったのですが、近所のことや行事のこと、子育てに関する情報など、まわりの方々がいろいろ親身に教えてくれたのでとても助かりました。
 人と人の心の距離が近いこと。それが那珂市に来た最初の印象です。当時、娘はまだ1歳ほど。これから子育てをしていくうえで、そうしたまわりの方々の優しさがあると感じられたことは、とても心強かったです。

よりどころは母親同士のコミュニティ。

よりどころは母親同士のコミュニティ。

だんだん那珂市での暮らしにも慣れ、娘が小学校に入学した頃に子ども会に入りました。地域の子ども会はさまざまな活動をしていて、親子で楽しめる賑やかなコミュニティです。そこでの活動を通じて、私も地域の青年会に入り、その女子会のような女子部にも入ることに。同じ年頃のお子さんを持つお母さんもいたりして、お互い悩みを聞いてもらったりと、何でも話せる仲間ができていきました。
 新参者だった私も、今では生っ粋の那珂人のように、新たに住み始めた人に対していろいろ声をかけていますよ。それが、私に優しさをくれた人たちと地域への恩返しだと思っていますから。

人々の想いを、伝統を、次の世代へ。

人々の想いを、伝統を、次の世代へ。

娘が子ども会で太鼓の練習をし始め、夢中になって取り組んでいる様子を見て私もやりたくなり、青年会での祭りに参加することにしました。小太鼓に始まり、大太鼓、鐘と一通り独特のリズムを体に覚えさせるまではとても時間がかかります。それでも伝統の大助祭りに参加したい気持ちの方が強く、楽しみながら練習を続け、ようやく山車の上で演奏できるようになりました。今では娘が笛を吹き、私は太鼓を叩いています。親子で祭りに参加できる喜びは格別ですよ(笑)。
 私自身、祭りという伝統文化を守り続ける方々を見て感銘を受けました。笛や太鼓を教える人、地道な作業をして準備をする人、その人たちをサポートする人。いろんな人たちの想いが詰まった祭りを次の世代につなげていくために、私はこれからもお手伝いしていきたいと思っています。

鈴木 裕子さん 一家