いぃ那珂暮らしの人々 vol.05 磯崎 博志さん

いぃ那珂暮らしの人々 vol.05

いぃ具合に田舎の暮らし心地。

いぃ具合に田舎の暮らし心地。

私はもともと那珂市の出身ですが、就職してからはここを離れ、札幌市やひたちなか市で暮らしていました。将来的には実家の近くに住むつもりでしたので、子どもの小学校入学を機に那珂市へ戻ってきました。
 再び那珂市で暮らしはじめて6年になりますが、よそで暮らしていた頃と比べると、あらためて暮らし心地がいいことを実感しています。「いぃ那珂暮らし」とは実に言い得て妙で、ここは不便すぎず、でも便利すぎない、“ほどよい田舎"なんですよね。のどかな環境の中でも店や施設は充分にあるし、水戸にもすぐ行けますから。仕事帰りに飲み会があって遅くなってもタクシーや運転代行で十数分で帰れます。休みの日は子どもたちを連れて、涸沼や那珂川で釣りをしたり、大子町の自然巡りをしにドライブしたりとゆったりした暮らしを満喫しています。

まわりの人が、ちゃんと子どもを叱ってくれる。

まわりの人が、ちゃんと子どもを叱ってくれる。

子育ての面では、なにより地域の人たちの温かさが素晴らしいところだと思います。お互いを気遣い大切に思いやる心を持った人たちのコミュニティが今なお残っているので、家族みんなでその輪に入り、さまざまな地域のイベントを楽しんでいます。私も青年会に入り、子ども会でスポーツおにごっこのコーチをしたり、お祭りの太鼓や鐘を教えたり、地域の親同士みんなで子どもたちと触れあい、みんなで楽しみながら子育てをしているような感覚です。
 最近では他人の子どもを叱らないようですが、この辺の地域ではそんなことはありません。誰の子であろうと、叱るときはちゃんと叱る。それが当たり前ですよね。ウチの子どもにもそうして欲しいと思うので、私も他の子たちをちゃんと叱りつけますよ(笑)。

伝統の祭りをつないでいく力になりたい。

伝統の祭りをつないでいく力になりたい。

那珂市で育った幼い頃、子ども会で祭りの太鼓を教わり、練習することが習慣になっていました。だから、祭りは暮らしの一部と言ってもいいくらい。地区ごとの祭りは毎年ありますが、大助祭りは3年に一度の開催。みんなで汗を流して取り組み、上達してきていることを感じながら、本番の大助祭りを迎える喜びを味わう。そんな楽しみを自分の子どもを含め、多くの子どもたちに体験してもらえるように、私は将来につないでいく力になりたいと思っています。子どもたちがやがて大人になったとき、自分たちの子どもに伝えていきたいと思ってくれたらこんなに嬉しいことはありません。

磯崎 博志さん 一家