いぃ那珂暮らしの人々 vol.04 金澤 三郎さん

いぃ那珂暮らしの人々 vol.04

夢に手が届く、ちょうどいい土地を見つけた。

夢に手が届く、ちょうどいい土地を見つけた。

私は東京の料亭などで板前をしていました。蕎麦割烹の店も経験したのですが、その時に自分だったらこうやって供したいとか、イメージが膨らんできて「いつかは自分の蕎麦屋をやってみたい」という夢が芽生えました。それからは他の飲食業のマネジメントの仕事にまわり、業績も順調ではあったのですが、やはりシビアな世界ですからストレスを感じることが多々ありました。それで2013年に独立を決意したのです。
 蕎麦のことはずっと自分なりに調べていて、やはり「常陸秋そば」という全国に名高い茨城のブランドを知っていましたから、産地の常陸太田に近い、蕎麦の本場で出店しようと決めていました。東京での出店も一瞬頭をよぎりましたが、やはり開業資金には限界がありますから。それに、求めていたのはのんびりした暮らし。ちょうどいい土地をここ那珂市で見つけることができました。

恵まれた食で、お客様も家族も豊かに。

恵まれた食で、お客様も家族も豊かに。

この店はもちろん蕎麦がメインですが、夜は予約限定でコース料理も出しているんです。これまでの料理人としての腕を存分に発揮しようと思って。幸い、那珂は里や山の幸が身近にあって豊富な食材が揃います。常陸那珂港も近く魚介も新鮮なものが手に入ります。食材で困ったことはありませんよ。恵まれすぎて、どんなコースにするか迷うほどです。
 食の豊かさについては、もちろん店だけの話ではなく、家族の食卓にも関わることです。食で季節を感じたり、土まみれのとれたての野菜が当たり前だということも知ったり。子どもを育てる上でも、ここに移住してきてよかったと心から思っています。

ゆとりを感じるから、可能性の広がりを感じる。

ゆとりを感じるから、可能性の広がりを感じる。

ここで暮らしはじめて感じたのは、のんびりした時間が流れているということ。店は妻が手伝ってくれますが、仕入れ、料理、経営は私一人。実際休みがほとんどないほど忙しいのですが、東京で仕事をしていた時と比べると、心にゆとりを感じられるんです。まだまだ、いろんな可能性が広がるような気がして。だからでしょうか、次なる夢は2号店!ラーメン屋なんてどうかなと、いろいろ想いを巡らせているところです。
 もし、田舎のほうに移住して飲食店を開業したいという方がいらしたら、ぜひウチに遊びに来てみてください。いつでも話を伺いますよ。

金澤 三郎さん 一家
 

三六庵

茨城県那珂市菅谷4570-3
TEL.029-219-9899
営業時間:11:30~15:00(夜は予約のみ営業)
定休日:不定休