那珂市で伸ばしていく学力 

　子どもの「学力」には、テストの点数や通知表の評価など、数値化された「見える学力」と、意欲など「見えにくい学力」があります。那珂市では、学習に取り組む意欲を「学ぼうとする力」、知識・技能を活用し、自ら考え、判断し、表現する力を「学ぶ力」、基礎的・基本的な知識・技能の習得を「学んだ力」と捉え、3つの力を総合的に9年間を見通して学力向上を図っていきます。

4・3・2制と学びをつなぐ「学びのデザイン」

　義務教育9年間を前期（小1～小4）、中期（小5～中1）、後期（中2・中3）の3期に分け、それぞれの発達段階に応じた指導のステップについて検討し、「学びのデザイン」を示しました。

「学習の手引き」の作成について

 　那珂市が作成した「学習の手引き」は、学校や家庭で「学習するときに大切にしてほしいポイント」に関する説明と、月ごとの「めあて・ふりかえり」を書き込む箇所の2段構成になっています。「学習のポイント」も「めあて・ふりかえり」も、各教科の学習を進める上で、日常的・継続的に活用するために、子どもと保護者が一緒に考え、使えるページとなっています。

小学校教科担任制について

 市内全小学校５・６年生を対象に教科担任制を実施しています。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お各校の特色に応じて、理科を含む2教科以上を専門性の高い教員が教科担任として授業を行います。　

小中合同の教職員教科領域の接続研修

　子どもの力を伸ばすため、「学力向上」「豊かな心の育成」「健やかな体の育成」「自分らしい生き方や自立」の4つの側面について、それぞれに部会を設置し、各部会において研修を進めています。

（１）市の取組

　(1)「確かな学力推進プロジェクト」－国語、算数・数学、社会、理科、英語の５教科について、9年間の学びの連続性を意識した、指導内容の精選を行い、確かな学力の向上につなげます。

　(2)「豊かな心育成プロジェクト」－那珂市道徳郷土資料集「ひまわり」の活用を通して、ふるさと那珂市への愛着と、那珂市に生まれ育つことへの喜びと誇りを培い、豊かな心の育成につなげます。

　(3)「健やかな体育成プロジェクト」－いじめ未然防止・不登校防止・自殺予防の３つの視点について焦点化した資料の開発及び指導の充実を通して、子どもたちが抱える現代的な課題の克服と健全な心身の育成につなげます。

　(4)「自分らしい生き方や自立推進プロジェクト」－小学校・中学校9年間の義務教育期間における、「生活科」「総合的な学習の時間」の指導計画の調整を行うことを通して、児童生徒の将来の社会的・職業的自立につなげます。

（２）学園の取組

　(1)「合同教科部員会」－各学園が児童生徒の実態に応じ、教材の開発や指導法の研修を行い、学力の向上に努めます。

　(2)「合同生徒指導部員会」－各学園が積極的に情報共有や行事の開催を行い、児童生徒の健全育成に努めます。

　＊他にも、「合同特別運動部会」「合同研究主任会」「生徒会児童会の連携」など、学園独自の特色のある取組を工夫しながら実施しています。