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1.国指定文化財【紙本著色聖徳太子絵傳】

1紙本著色聖徳太子絵傳
■所在地:那珂市本米崎2270
■指定年月日:大正4年3月26日
■所有・管理者:上宮寺
■種類:絵画
■指定区分:国指定
 紙継30枚
 寸法 縦37.8cm
 長さ739.4cm

 

  
 
 
 
この絵傳は、巻首の詞書1段と絵14段から成り、絵は聖徳太子の一代記を現しているが、詞書に「肝要をぬき画図にあらわして」とみえるように、入胎・誕生から上宮王家滅亡に至る18の重要な事跡を選んで一巻としている。絵の作風は土佐派の正系を伝え、大和絵の伝統を示している。柔らかな描線と丹・朱・群青・緑青など原色を使った明るい彩色で、類型化した部分もあるが、全体的には温雅な画風をみせている。
寺伝によれば、この絵傳は、上宮寺13世の住持が石山合戦の時の功により、現在瓜連常福寺に所蔵されている拾遺古徳傳とともに、本願寺11世顕如上人から賜ったものという。拾遺古徳傳は、上宮寺から徳川頼房に献上され、光圀によって常福寺に寄進された。
また聖徳太子絵傳は、近年の修理の際、旧軸付けの一部に後世のものながら墨書が発見され、そこには詞書は世尊寺定成卿、画は土佐法眼光信によること、裏書に「元亨元年3月17日願主釈正空」と書かれていたことなどが記されており、これによりこの絵傳の制作は元亨元年(1321年)と推定される。鎌倉時代後半に盛行した太子絵傳の1本として注目すべきものであるといえよう。

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